嶋野榮道老師『禅 in New York』日本語版2枚組

「仏教は宇宙の真理」
Life(生)は今世だけしかないと思って生きている。
だからこの短い時間の間に何かをしなければと焦る、急ぐ。
キリスト教や他の教えに対するdoubt(疑問)やconfusion(困惑)、それがアメリカで禅への扉を叩かせている1つの要因
「求めよ、さらば開かれん。」
本当に腹の底から「おおきに」が言えたら人生すばらしい。
私の使命、それはすくなくとも2つ
「できるだけ多くの禅の種を撒くこと」
そして、「我々はなにものなのか、どこから来たのか、死後どこへ行くのか」
この問題を解き明かすこと

【Disc 1】
中野の新井薬師での不思議な宗教体験に始まり、「近いところにしておけ」という後藤憲巌和尚の言葉に導かれた運命への道。中川宋淵老師との出会い。千﨑如玄禅師、棚橋秋旻さんとのつながり。秋旻さんの息子、ジミーさんの唱えた「無辺請願度」のすばらしさ。とてもユニーク(独特で類のない人)だった中川宋淵老師との隠侍時代の話。仏教は宇宙の真理。「それをだれにでもわかる具体例で教えてくれた」山本玄峰老師との逸話などを交えつつ、僧堂のきっかけから渡米までの話を収録。
【Disc 2】
ハワイ時代。仏法東漸の流れに加わろうと決意したときのこと。渡米後、ここまでやってこられた理由。ニューヨークの禅堂に来られる人々の求めていること。Disc1で話された「祖で振り合うも他生の縁」「身口意」、今世で終わりというのはあり得ないというような考えが、なぜアメリカで受け入れられたのか。参禅する日本人とアメリカ人の意識の違いについて。心の底から言いたいことば「おおきに」の話、日本の方へのメッセージなどを収録。

【収録場所】南禅寺大寧軒
【収 録 日】2010年4月11日
【収録時間】Disc1:75分
Disc2:48分
【企画協力】株式会社 方丈堂出版
【企画・発行元】株式会社 千眞工藝

嶋野榮道 老師(しまの・えいどう)
ニューヨーク禅堂正法寺
大菩薩禅堂金剛寺 師家
昭和7年東京に生まれる。
平林僧堂、龍澤僧堂での修行の後、中川宋淵老師の奨めにより渡米、ハワイ大学に学ぶ。
昭和39年、単身ニューヨークに渡り、同43年、マンハッタンにニューヨーク禅堂正法寺を開く。
同47年中川宋淵老師の法を嗣ぐ。
同51年ニューヨーク郊外のキャッツキル山中に金剛寺・大菩薩禅堂を開き、アメリカに禅を広める。
現在、両禅堂師家として活躍中。
正眼短期大学客員教授。
平成16年第38回仏教伝道文化賞受賞。
室号は無位室。
NY道人、榮道人、榮道祖泰とも号す。