待望の重版!!熊野・生態調査・マンダラの新論考と写真満載新発見書簡報告。
売価 | 3,143円 |
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在庫数 | 在庫あり |
カテゴリ | 書籍 |
商品コード | 894800304 |
備考 |
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熊楠生誕150年を記念して、待望の重版!! 世界遺産登録の大恩人の原点へ 最新研究とデジタルを縦横に駆使し天才の森へ分け入る 熊野・生態調査・マンダラの新論考と写真満載新発見書簡報告(CDーROM付) 熊楠がアメリカから英国へ旅し、たどり着いた熊楠の森で生みだした世界観「南方マンダラ」。その形成の背景となった那智時代と神社合祀反対運動に奔走した田辺初期に焦点を当て、新しい視覚からの論考と豊富な図版資料で、未完の巨人・南方熊楠の実像を読み解く。南方マンダラの原点ともいえる「絵曼陀羅」を含む新発見の盟友・土宜法龍宛書簡、データベースとの映像資料のCD-ROMも収録。 1901年に那智の原生林の中に入ってから、1911年頃に神社合祀反対のための理論を固めていくまでの熊楠の思想には、ある一貫性があると思われます。それは、熊野の森林を前にして、熊楠がその生命が織りなす関係性に着目し、それを自然を理解するための根底に据えようとしてきたということです。南方マンダラから生態系としての紀伊半島の森林をとらえる見方へと、熊楠はその関係性に向けた視点を持続させていきました。当時の紀伊半島を覆っていた熊野の森こそが、後半生における熊楠の思想の、文字どおりの出発点であったということができるのです。 (本書「出発点としての森」松居竜五より) |