中村久子女史の開拓精神は人生の深い意味を学び知る事ができます。
売価 | 7,123円 |
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在庫数 | 在庫あり |
カテゴリ | DVD |
商品コード | 894801585 |
「普通と不通」 三島多聞(中村久子女史顕彰会代表) 中村久子女史の生涯を通して、つくづく知らされる一点がある。それは「通ずる世界」と「通じない世界」との考え方の違いである。 女史の短歌に次の一首がある。 過ぎし世に いかなる罪を犯せしや 拝む手のなき 我は悲しき 拝む両手を持ちながら、よう拝むことができないでいる世界と、拝む両手が失われているのに、全身で拝む世界を発見した人。天地の差を感ずる。日常でどんな事にも通ずる身を持ちながら、心一つで通じなくさせている「不通の世界」と、不自由な身で“あまねく通ずる"「普通の世界」との大きな違いを痛感する。日頃、我々は「普通の世界」に不満をいだく。何か別におもしろい事はないかと思うその心根が、ことごとく「不通の世界」にしてしまっていることに気づくべきだ。両手両足を具足している者が「不通の関係」で悩み、無手足の女史が「普通の関係」を生きているこの落差は、我々に大切な一点を問うのである。それは、日頃のものの見方に対する、傲慢さを指摘している。 女史生誕から百年を数えることができるその根底にある世界は「普通…あまねく通じている」からこそ、数えられるのだ。不通だったら百年目はない。 【中村久子女史顕彰会のホームページより抜粋】 Disc1【中村久子さんの世界】 講演:三島多聞 収録:2009年11月24日 於 真宗大谷派 了徳寺 (高山市 清見町) Disc2【母の想い】 講演:中村富子 収録:2009年10月24日 於 岐阜県高山市役所市民ホール 【協力】中村久子女史顕彰会 高山身体障害者福祉協会 真宗大谷派 了徳寺 【ピアノ】河野美砂子 三島多聞(みしま・たもん) 中村久子女史顕彰会代表 真蓮寺住職 1944(昭和19)年、高山市生まれ。 京都外国語大学卒業後、大谷大学大学院 仏教学修士課程修了。 その後、台湾・師範大学研究員国文科に留学。 中村久子女史顕彰会会長。 大谷派宗議会議員。 高山市 真蓮寺住職。 【著書】「花びらの一片~中村久子の世界~」 中村富子(なかむら・とみこ) 中村久子女史 次女。 1924(大正13)年、中村久子女史の次女として横浜市に出生。 興行のため地方巡業の旅を続ける久子女史の慈愛のもとで成長する。 昭和17年、学校生活を終えた後、昭和25年までの8年間、両親と共に岐阜県高山市にて生活。 この頃より講演や執筆活動が多くなった母久子女史を背負う等、種々手助けする。 現在は、高山市に在住。 |